米国高配当株ETFであるHDVについて解説します。
米国高配当株ってアルファベットばっかりで何が何なのかわからない!
HDVとか言われても何に投資しているのか分からない!
私も最初に米国株銘柄を聞いたときはこんな感想を持ちました。
- 米国高配当ETFを始めてみたい
- 安定配当の企業をまとめて買えるETFを探している
- 米国ETFに興味はあるが、アルファベットばかりで分からない
- 米国高配当株HDVの概要が分かる
- 米国高配当株HDVの過去の実績が分かる
- 上記参考に投資するかを考えてみて下さい
HDVの投資対象は財務健全な高配当企業
ティッカー | HDV |
基準通貨 | USD |
設定日 | 2011/3/29 |
経費率 | 0.08% |
配当利回り(直近) | 約5% |
総資産額 | 56.3億$ |
投資対象 | 財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」 |
HDVの特徴はその投資対象です。
利回りだけではなく、平均以上の配当を継続して支払える企業というくくりになっています。
よって配当が高いだけで、継続性が無いと思われる企業は除外されています。
その分利回りはSPYDよりも少なくはなりますが、構成銘柄が75銘柄と少ないことから、分散性はそこまで高くないETFになります。
イメージとしては配当の高い少数精鋭企業が並んでいると言っても良いので銘柄数はそこまで気にならない印象です。
また、経費率も0.08%と非常に安いです。
米国ETFは経費率が0.1%を切る良いファンドが多く、日本ではなかなかこの経費率のETFはお目にかかれません。(最近はゼロではありませんが)
HDVはヘルスケアとエネルギーが多めの構成
HDVの構成セクター比率は以下になります。
ヘルスケア、公益事業、通信とコロナウイルスでも影響を受けにくいセクターの企業が上位を占めていることが分かります。
一方でコロナウイルスではエネルギー株が多大な影響を受けました。
一般にエネルギーは継続した需要が見込めるためディフェンシブなセクターとみなされがちです。
しかし今回のコロナ危機ではエネルギーの急速な需要縮小とロシアと中東の争いにより原油が暴落した事でエネルギー株はかなりの損失を被りました。
今回のコロナウイルスでエネルギー株が大きく下がったことによるHDVの価格に与えた影響は少なくありませんが、今回はほかが上手くカバーし値下がりは最小限に抑えられたと思います。
コロナショックで一時的に下げましたが、その後株価は少し反発。今はコロナ前の約12%減ほどの株価で持ちこたえています。
HDVの企業の構成比率も見ていきましょう。
HDVの構成企業について見てみても、米国高配当株投資家には馴染みのある銘柄がずらりと並んでいます。
さすがHDVの構成銘柄だけあって最近減配した企業は見当たりません。
XOM(エクソンモービル)も他の石油企業が減配しているところも出る中できちんとこれまでの配当を維持してくれています。
やはり減配なしを数十年単位で続けている会社はプライドが高く、少しくらいなら無理してでも配当を出してくれるという安心感があります。
もちろん限界はありますが。
HDVの構成銘柄を見れば、個別の投資を行う際の銘柄選びの参考にできそうです。
過去の配当金の推移
HDVの配当金推移について見てみます。
HDVも3ヶ月ごとに配当が出るETFです。
日本と比べると高頻度ですが、米国株では3ヶ月に1度は普通です。
グラフを見ると分かる通り、徐々に増配されていることが分かります。
コロナ禍の2020年6月でも昨年の6月以上の配当となっていて、あまり配当は影響を受けていないことが分かります。
トータルリターンはS&P500全体への投資に劣後している
HDVとVOO(S&P500連動のETF)に投資した場合のトータルリターンのグラフが下記になります。
HDV,VOOにそれぞれ1万ドル投資した結果、8年で HDV:約2倍 VOO:約3倍 という結果になりました。
本来HDVはヘルスケアやエネルギー、通信などの景気にあまり影響を受けない銘柄の比率が高いため、経済危機の際の値下がりはマイルドです。
しかし、今回のコロナショックではエネルギー価格が暴落し、その影響をエネルギー企業が受けたためにHDVもディフェンシブに働きませんでした。
なのでS&P500と比べ劣後するといった結果になったと思います。
単なる金融危機であれば違う結果になったのではないかと考えています。
HDVへの投資価値について
私はHDVへの投資価値についてはあまり高くないと考えています。
理由は以下の通り
- 利回りはSPYDより低く、VYMほどの安定感も無い
- ディフェンシブ銘柄が多いといえど、エネルギー株の割合が高く、石油情勢に左右されやすい
- 銘柄数も75と十分に分散しているとは言いがたい
端的に言えば 中途半端なETFだなという印象です。
なので、現状はHDVには投資をしていません。
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