さて、最初に題名になっているインデックス投資ですが、
- 一度購入銘柄を決めればあとは放置で市場の平均と同じリターンを得られる
- 日常的には特にやることがなく楽な投資
と説明しました。
投資初心者はこのインデックス投資から入るのがおすすめです。
詳しく下記の記事にてインデックス投資とはどんなものなのかについて解説しましたので合わせて参照下さい。

さてこの記事では具体的な銘柄の選び方を2ステップで解説していきます。
銘柄を選ぶためのポイントを抑えましょう。
インデックス投資 銘柄の選び方2ステップ
- どの株式指数に投資するか
- どの投資信託に投資するか
銘柄の選び方 1.どの株式指数に投資するか
インデックス投資の最大のポイントはどの指数に連動させたいか?という事です。
実はこれでほぼ勝負が決まります。個別株への投資で言う購入する株の銘柄選びに相当しますね。
では代表的な株式指数を見ていきます。具体的には下記が代表的な株式指数だと思います。
日本株の株式指数
日経平均株価 (投資はおすすめしません)
日経平均株価の説明については松井証券の説明文がわかりやすかったので引用します。
「日経平均」とは、日本経済新聞社が東証1部に上場する企業の中から業種等のバランスを考慮して選んだ、日本を代表する225社の平均株価です。「日経平均株価」「日経225」などと呼ばれることもあります。
「日経平均が上がっていれば多くの企業の株価が値上りしている」、「日経平均が下がっていれば多くの企業の株価が値下りしている」という見方ができ、株式市場全体の大まかな値動きを把握することができます。
このため注目度が高く、テレビのニュースなどで「今日の日経平均は○○○円でした」というように紹介されることも多々あります。
松井証券 https://www.matsui.co.jp/service/stock/study/qa/qa_04.html
東証一部に上場している日本代表企業 これが日経225の株式指数です。
なんかこれだけ聞くと期待が持てそうですね! ではこれまでのチャートを見てみましょう。
2020/5/22現在の日経平均株価の最大年数にしたチャートです。
実は日経平均株価はバブル期(1980年代)の株価を未だ超えられずにいることが分かります。
積立投資をすれば下がっている2000年付近や2010年付近では多めに購入することが出来るため
損失は出ないでしょうが、チャートを見る限りう~んと唸ってしまうチャートですね。
実は株式投資においては まず自国の株を買うべき となってしまう人が多くいます。これをホームカントリーバイアスと呼びます。投資先はしっかりと検証してから選びましょう。
TOPIX (おすすめしません)
東証株価指数(とうしょうかぶかしすう)とは、東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として、算出・公表している株価指数のこと。TOPIX(トピックス。Tokyo Stock Price Indexの略)とも呼ばれます。日経平均株価と並ぶ、日本の代表的な株価指標です。東証1部上場の全銘柄(2019年2月1日現在、2,128社)を対象として、各銘柄の浮動株数に基づく時価総額を合計して計算しています。1968年1月4日を基準日として、当時の時価総額を100として指数を算出しています。
私がもしもどうしても日本株式指数に投資しなければならないとしたら日経平均株価ではなくTOPIXを選びます。
TOPIXは上の説明でも分かる通り銘柄数は2,000社以上と日経平均株価の225社とくらべ数が多いです。つまり、それだけ分散が効いているため1社駄目になった際のダメージが小さくなるためです。
とはいえ全体の傾向は似たようなもの。当たり前ですが、日本全体の経済が沈み込むときにはしっかりと値下がりします。
最近一応バブル期の高値は一度超えているのですが、広く見れば横ばいと言わざるを得ません。
ここまで見てきたとおり、ことインデックス投資で日本株の株式指数に投資することはおすすめ出来ないと考えています。理由は下記です。
- これまでのチャートから、投資をしても大きな利益を得られていないことが分かるため
- 将来的にも日本経済が継続して成長する望みが薄いと考えられるため
もちろん管理人ひでの考えなので そんなことはない! という方は投資をしても良いと思います。未来のことは誰にも分かりません。
でも一つだけ言えるのは なんとなく日本の株式指数 なんとなく日経平均株価 これだけは投資において失敗のもとになるので辞めたほうが良いと思います。
こう考えたからこれに投資したんだ と言えるようにしっかりと自分で考えた投資先であれば投資で損が出ても納得出来るかと思います。投資においてはこれが一番重要ですね。
S&P500 (おすすめします)
さて、つぎは日本から離れてアメリカを見てみましょう。
アメリカの代表的な株式指数S&P500です。
S&P500の株式指数の説明も他サイトから引用します。
S&P500種指数(S&P 500)は、米国大型株の指標として広く認識された株価指数で、幅広い投資商品の基礎としての機能を果たす。代表的な500銘柄で構成され、市場時価総額の約80%を網羅。
これを読んだ読者の方もS&P500を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
最近S&P500がここ1,2年大変熱く、様々な投資信託が生まれています。
単純にそれは 儲かるから に他なりません。(儲かるのは証券会社ですよ?)
では投資家は儲かるのか?長年のチャートを同様に見てみましょう。
実は投資家も儲かっている。これがS&P500の過去の実績です。
S&P500は日経平均株価とはうって変わってきれいな右肩上がりを描いています。
2000年過ぎのITバブル崩壊 2008年のリーマンショック そして2020年のコロナショックを見ても
全体から見れば影響は軽微であると言うことが理解できると思います。
アメリカ経済は力強いというのがこのチャートを見て分かります。
つみたてNISAで投資をする場合、20年間の値上がり分が非課税になります。過去30年間で、S&P500を投資対象に選び、20年間積立てして損をした人はいなかったことになります。これはすごいことです。
なのでS&P500に連動する投資信託をつみたてNISAで購入することが最適解と世間では言われ、S&P500に連動する低コストな投資信託が生まれてきました。
なお管理人のひでもこのS&P500にほぼ連動する投資信託を購入しており、下記のような成績を上げています。(実はアメリカ株のインデックス投資は1年経過したくらいです)
一時コロナショックで下げましたがその後は盛り返しきちんと含み益に転換しています。
S&P500は平均的に見て年利約7%ほどで推移しています。つまり毎年平均で7%が福利で増えていきます。それがどれだけすごいことかを測るには楽天証券の積立シミュレーションを使うのがおすすめです。
楽天証券積立かんたんシミュレーション https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
月3万円の積立20年間行うと、1560万円にもなる計算です。
S&P500であれば厳密には為替リスクがあるため利回り7%に加えて為替レートが安定していることも必要ですが、それを差し引いてもS&P500の方が優秀な成績が残せると思います。
あくまでもこれまでのチャートを見るとということは常に考慮下さい。
投資は自己責任でお願い致します。
銘柄の選び方 2.どの投資信託に投資するか
さて、どの株式指数に連動する商品を買うかを決めたら次は具体的に投資をする投資信託を選びます。
この際の戦略はシンプルで、下記2つを意識しましょう。
- 手数料が安い投資信託を選びましょう
- 総資産が右肩上がりの投資信託を選びましょう
また避けたほうが良い投資信託もあります。避けたほうが良いのは
分配金が頻繁に出る投資信託 です。

分配金が出るの良いじゃない!毎月分配型とか魅力的に見える
確かに魅力的に見えます。でもその分配金多くは自分が拠出したお金が帰ってきているだけです。
これを特別分配金といいます。何も特別ではなく、ただ単に投資元本が返却されているだけです。
投資した時に価格1万円だったものが500円分配金出して9500円になりました。これを毎月繰り返すんです。投資は総資産を増やすためにやっているのに、これでは本末転倒です。
ここでは毎月分配型は資産形成に適さない とだけ覚えておいて下さい。
私も毎月分配型の投資信託を買ってしまったことがあり、全然資産増えませんでした。その経験をもとにした意見です。(長くなるので詳細は別記事にて経験談を解説予定です)
さて、では具体的な探し方を見ていきます。
サンプルとしてS&P500に連動する投資信託を探してみます。
楽天証券の投資信託検索にて探します。https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/find/search/result.html
資産タイプ⇒海外株式
ファンドタイプ⇒インデックスタイプ
投資地域⇒米国
で検索しましょう。
すると35件ヒットします。(2020/5/23現在)
あとは基本情報や手数料のタブを見ながら、購入する投資信託を選んでいけばOKです。
目安としては
- 購入時手数料や信託財産留保額(実質の解約手数料)は0円
- 年間のファンドの管理費用は0.5%未満のもの
が低コストかなと個人的には考えています。
とこれで終わってもなので、代表的なおすすめ銘柄を紹介します。
S&P500連動 おすすめインデックスファンドの紹介
ここでは2つおすすめを取り上げます。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500に連動する投資信託で代表的な銘柄です。
このeMAXIS slimシリーズは様々な指数に連動する投資信託を販売していますが、
同じ指数に連動する投資信託として手数料が最安になることを常に目指して設計されています
なので競合となる投資信託が出てきた場合は手数料が引き下げられる場合があることが特徴です。
分配金はありませんが、手数料が安くS&P500に投資したい方に最適な選択肢になるかと思います。
手数料はご覧の通り。
買付手数料、解約手数料もなく、年間で払う手数料が0.0968%
これは100万円をこのファンドに運用してもらって1年で支払う手数料が968円であることを意味しています。ほとんど払ってないようなものですね。この手数料は投資信託を持ち続けている期間ずっとかかるので、安いに超したことはありません。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
管理人のひでが投資しているのはこの楽天・全米かぶしきインデックスファンドです。
S&P500なんてどこにも書いてないじゃないかと言われるかもしれません。
このファンドはアメリカのETF VTIに連動するファンドです。なので楽天VTIと呼ばれます。
ETFについては詳しくは別記事にて解説しますが、簡単に言えば投資信託が上場したものと考えて下さい。このVTIというETFはアメリカの大企業から中小企業まで上場企業3700社を集めたものになっています。
S&P500とほぼ値動きは変わりませんが、楽天VTIの方が小型株の値上がりの恩恵にも授かれるので、今後アメリカ全体として経済が伸びていくと考えるのであれば最適な投資先かと考えています。
手数料は上記の通り。eMAXIS slimよりは手数料は高くなっていますが、それでも100万円あたりで1,620円と大変良心的です。
さて、ここまで解説してきましたが、本記事は以上です。
ぜひ自分のお気に入りインデックスファンドを決めて投資商品を選んでみて下さい。
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