2020年10月23日にNASDAQ100に3倍のレバレッジをかけたNASDAQ100 3倍ブルが誕生しました。

NASDAQ100 3倍ブルについては扱いづらいという印象を持っている方が多いと思いますが、私自身かなり有効な使い方をやってみましたので、その実績を公開したいと思います。
- NASDAQ100 3倍ブルの基本情報が分かる
- NASDAQ100 3倍ブルの使い方・半年間の運用実績
まずはNASDAQ100 3倍ブルの復習をしましょう。
NASDAQ100 3倍ブル復習
投資信託名称 | NASDAQ100 3倍ブル |
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設定日 | 2020/10/23 |
手数料 | 購入時最大3.3% (ネット証券は買付手数料は無料!) 信託報酬手数料年約1.52%以下 |
配当 | 現状出てません |
投資単位 | 100円~可能 |
総資産額 | 122.67億円(2021/12/30時点) |
投資対象 | ボルト・インベストメンツ・ピーエルシー/円建て |
為替ヘッジ | あり |
基準価格の推移は以下の通り。
期間ごとのリターン
最終的にはなんと1年で+88%の値上がりを見せており、大変魅力的な投資信託です。
NASDAQ100 3倍ブル の懸念点
最終的な結果だけ見れば魅力的な投資信託ですが、懸念点があることも事実
①値動きが激しく、○○ショックの際のダメージがでかい
②償還期限が決められており、そのタイミングで運用が終了してしまう
③基準価格が1000円未満となると安定運用商品に切り替えられてしまい、回復が見込めなくなる
一つずつ掘り下げていきます。
①値動きが激しく、○○ショックの際のダメージがでかい
こちらはほぼ同じ動きをするNASDAQ100 3倍ETFであるTQQQを見ると分かります。
コロナショック前 最高値である54USDから最低値17.7USDと約3分の1まで一気に下落しています。
もちろんずっと持っていればすぐに回復しているのですが、投資元本が3分の1になってしまったらパニックになって慌てて手放す人がいるかも知れません。
②償還期限が決められており、そのタイミングで運用が終了してしまう
交付目論見書にある以下の文面
もちろん本当に終わってしまうのか?延長はされないのか?という疑問はあり個人的には延長される可能性が高いと思っていますが、そんな心配をしなければならないこと自体がリスク。
信託期間延長されず運用終了となるとその時点での基準価格で償還となります。
もしその時点でちょっとした調整や暴落が来ていたら…目も当てられません。
③基準価格が1000円未満となると安定運用商品に切り替えられてしまい、回復が見込めなくなる
同じく交付目論見書に以下の文面があります。
短期金融商品の詳細はわかりませんが少なくともNASDAQ100がその後急回復しても恩恵を受けられないと思われます。
つまり5営業日連続して1000円未満の基準価格となった場合はその後回復しないつまらない投資信託となる可能性があります。
NASDAQ100 3倍ブルの活用方法
以上を踏まえて、NASDAQ100 3倍ブルをどう運用するか。
答えとしては こまめに利確していく! という方針に落ち着きました。
- ある一定額を投入する。(今回は35万円でスタート)
- 毎月の最後の営業日時点投資信託残高を確認し一定額を超えた分を売却注文する。(今回は40万円とした)
- 毎月の最後の営業日時点で決めた一定額に満たない場合は何もせずそのままとする
投入する金額と利確する基準はそれぞれ各自で決めていただければと思います。
では上記で運用した成績を公開していきます。
月 | 投入金額(元本) | 投資信託残高 | 利確金額 |
2021/4 | 350,000 | 350,000 | 0 |
2021/5 | 350,000 | 381,385 | 0 |
2021/6 | 350,000 | 440,498 | 40,667 |
2021/7 | 317,581 | 457,245 | 53,385 |
2021/8 | 279,883 | 433,023 | 33,935 |
2021/9 | 258,588 | 349,094 | 0 |
2021/10 | 258,588 | 421,668 | 20,494 |
2021/11 | 246,324 | 421,344 | 20,244 |
2021/12 | 234,047 | 427,245 | 注文中 |
利確するたびに投入金額(元本)が減ってますが、これは税金の計算上は売却した場合は元本と利益両方を売却したとみなされるためであり、お金の追加投入は一切なしです。
どうしても投資信託では注文~約定まで2日掛かってしまうため誤差は出てしまいますが誤差の範囲内であり、運用の成績に大きく影響する程ではなかったというのが結論です。
2021/4~2021/12間で上記ルールに則ってやった結果、合計で168,725円もの利確をすることが出来ました。
これだけ利確しても残高は40万円近辺を維持できており減ってません。
NASDAQ100が堅調に推移した結果ですが、1年も経っていないのに投入金額の35万円の半分近く利確が出来ているのは優秀です。
この調子ならば投入金額の35万円を回収するのもそんなに時間は掛からない可能性が高いですし、暴落が来てもダメージは限定的になると思います。
もちろんずっと持っているガチホのほうが最終的な利益は高くなる可能性が高いですが、3倍は暴落が来たときに非常に怖い側面があるのも事実なので、こうした運用方法を取りました。
利確したお金は生活費に使うもよし、投資に使うのも良しで使い勝手が良いです。
個人的にはかなり良い使い方だと思うのでぜひご活用いただければと思います。
こうした信託報酬の高めの投資信託を購入する場合、検討してほしいのがやはり保有コストです。
松井証券では松井証券が受け取る信託報酬の0.3%を超える分を毎月返金してくれるサービスがあります。
今回紹介したNASDAQ1003倍ブルでは
50万円で 毎月125円
100万円で 毎月250円を現金で還元してもらえます
この金額は他の証券と比較しても最高の還元率です。
そのお金を使ってさらに積み立てるもよし 好きなことに使うもよしで非常に良い制度だと思います。
他に投資信託を保有するだけで現金で還元してくれる証券会社はありません。
松井証券での投資信託保有について、ぜひご検討いただければと思います。
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