2020年10月23日にNASDAQ100に3倍のレバレッジをかけたNASDAQ100 3倍ブルが誕生しました。今回はその投資価値について考察していきます。
2倍レバレッジ商品であるiFreeレバレッジNASDAQ100については下記記事を参照下さい。
- NASDAQ100 3倍ブルの基本情報が分かる
- NASDAQ100 3倍ブルの過去の実績が分かる
- NASDAQ100 3倍ブルの注意すべき点が分かる
NASDAQ100 3倍ブルの基本情報
投資信託名称 | NASDAQ100 3倍ブル |
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基準通貨 | 34.75億円 |
設定日 | 2020/10/23 |
手数料 | 購入時最大3.3% (ネット証券は買付手数料は無料!) 信託報酬手数料年約1.52%以下 |
配当 | 現状出てません |
投資単位 | 100円~可能 |
総資産額 | 34.75億円 |
投資対象 | ボルト・インベストメンツ・ピーエルシー/円建て |
為替ヘッジ | あり |
iFreeレバレッジNASDAQ100では約1%近くの信託報酬でしたが、3倍レバレッジともなるとより高くなっています。
購入手数料もアップしてますが、ネット証券で買えば0です。
NASDAQ100の3倍レバレッジETFとしてはTQQQというETFがありますが、この投資信託との違いは円建ての為替ヘッジがあることと、信託報酬の違いでしょうか。
TQQQのほうが割安ですが、金融庁への届け出が行われていない商品のため、日本の証券会社では通常投資出来ません。(サクソバンク証券等の一部を除いて)
この商品もレバレッジありのため、同価格で推移した場合は価格の減衰が発生します。
横ばい相場が続いた場合は損失が出ますのでご注意ください。
基準価格の推移
基準価格は設定時10,000円が現在は15,787円です。
なんと半年で50%以上上がってます。同じ値上がりペースで今後半年も運用できれば1年で年利100%も夢ではない投資信託になっています。
運用益の予測(TQQQの運用益を引用)
まったくTQQQと同じ値動きにはなりませんが、参考にはなるはずということで、
同じくNASDAQ100に3倍レバレッジをかけたETFであるTQQQの運用益を参考としたいと思います。
TQQQは設定来での年率は約49% ここ1年では年利283%となっています。
1年での年利が異常な数値になっていますが、これはもちろんコロナショックの影響があるためです。
コロナショックの際の最大下落率50%です。
この投資信託も○○ショックのときにはこのレベルもしくはそれ以上の値下がりがあるかもしれないと考えて運用することが大切かと思います。
暴落時の狼狽売りは絶対にやってはいけません。
チャンスと考えて買い増すくらいで丁度良いかと思います。
自信が無い方はレバレッジなしの投資信託を強く勧めます。
以下はTQQQの年ごとのリターンを示したものです。
儲かる年は年利100%以上、平均すると50%ほど。
値下がる時の変動率は高く、あっという間に資産が溶けることはあるかもしれません。
しかし、全体を通して損をする年の方が少ない状況ですので、情勢が大きく変わらない限りは右肩上がりで上がっていくと思います。
NASDAQ100 3倍ブル投資の際の注意点
ここまで良いところを述べてきましたが注意を要する点もあるので紹介します。
1.償還日:2023/10/20
一番のデメリットです。
大和アセットマネジメントさんはどうしてこの投資信託に償還日を設定したのか聞いてみたいです。
このように一時的に大きく下げるかもしれない投資信託に期限が設定されていると、その期限の際に暴落が来たらこれまでの運用益がすべて吹き飛んだ状態で償還を迎えてしまうリスクがあります。
これは大きなデメリットなので投資をする方は認識しておくべき点です。
ただし、投資信託の償還日は延長されることが多いです。特に運用がうまく行っている場合には!
これはもちろん不確定要素でもありますので、必ずといえないところはありますが。
2.信託報酬が高い
レバレッジ投資信託ということもありますが、信託報酬1.5%というのはかなり高いです。
レバレッジ3倍の効果により、それ以上のリターンが期待は出来るので、良いと考えることも出来ますが、信託報酬もう少しなんとかなりませんかね……。
なお、高い信託報酬の投資信託を買うなら松井証券がオススメです。
NASDAQ100 3倍ブルの投資信託ならば年0.3%現金で毎月還元を受けることが出来ます。
これで少しは安くすることが可能です。
投資信託の保有残高をポイント等で還元するサービスは他社でもありますが、
松井証券は現金で還元する上、還元されるのも販売会社が受け取る信託報酬の0.30%を超える部分となっていて、信託報酬が高い投資信託ほど還元率が高いです。
これは他社には無いメリットであり、信託報酬が高い投資信託を持とうと思っている方はオススメしたいです。
以下リンクから口座開設可能ですので、興味があれば参考にしてください。
3.安定運用に切り替わるリスク
目論見書を見ると下記の通り記述があります。
5営業日連続して基準価格が1,000円を下回った場合、安定運用に切り替わってしまいます。
その後にNASDAQが驚異的な回復を見せたとしても、そのリターンが得られなくなってしまいます。
ある意味そこで損失が確定するということですね。
現在の基準価格約15,000円が1,000円になるには93%程度の下落に相当し、NASDAQ100指数が約30%以上下落することとなるため、はっきり言ってそういう事態はそうそうないとは思いますが、絶対に無いとは言えません。
安定運用なんてこの投資信託を購入する人は望んでいないので、この規定が実行されないことを切に願うばかりです。
4.為替ヘッジあり
大和アセットマネジメントさんはレバレッジ投資信託に為替ヘッジつけるのが好きですが、新興国通貨ならいざしらず、アメリカと日本で一方的に円高になったり円安になったりした歴史はありません。
長期で見れば為替レートはある一定の範囲内でレンジ相場を形成します。
なので、為替による損益についてはメリットにもデメリットにもなる要素であり、それはそれでそのまま受けて良いと思っています。
しかし、この為替ヘッジがあることで、必ずヘッジコストがかかってしまいます。
ヘッジコストは為替損益とは違い確実に資産にダメージを与えます。
大和アセットマネジメントさんにはレバレッジ投資信託に為替ヘッジをつけるのをやめていただきたいと思います。
まとめ
NASDAQ1003倍ブルの投資価値について考えました。
こうした信託報酬の高めの投資信託を購入する場合、検討してほしいのがやはり保有コストです。
松井証券では松井証券が受け取る信託報酬の0.3%を超える分を毎月返金してくれるサービスがあります。
今回紹介したNASDAQ1003倍ブルでは
50万円で 毎月125円
100万円で 毎月250円を現金で還元してもらえます
この金額は他の証券と比較しても最高の還元率です。
そのお金を使ってさらに積み立てるもよし 好きなことに使うもよしで非常に良い制度だと思います。
他に投資信託を保有するだけで現金で還元してくれる証券会社はありません。
松井証券での投資信託保有について、ぜひご検討いただければと思います。
下記リンクから口座開設可能です。
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