アメリカ企業といえば魅力的な配当金も良いですが、継続して成長する企業に投資するというのも良いですよね。
株の基本は安く買って高く売る!なので、キャピタルゲインも株の醍醐味。
含み益が多い銘柄を保有しているとそれだけで気分良いですよね。
でも1企業に集中投資するのって怖いし、その企業が落ちたらかなりの損失を被ります。
そしてその未来は誰にも予知は出来ません。
やっぱりここでも複数銘柄をパッケージ化したETFが便利です。
ETFにより間接的に複数銘柄を購入することでリスクを最小限にすることが出来ます。
今回は過去のキャピタルゲインがかなり大きく、値上がり益が期待できるETFであるQQQについて取り上げます。
QQQはキャピタルゲインを狙う人には有力な選択肢となる銘柄です。
文句なしに投資価値があると思います。
ただしハイリスクハイリターンです。
- アメリカの成長企業に投資してみたい
- 配当金ではなく値上がり益で資産を増やしたい
- Google Amazon Facebook Apple Microsoftは今後も伸びるに違いない
- 配当金よりも値上がり益を重視した株式投資を行いたい
QQQ基本情報
まずはQQQの基本的な情報をまとめます。
ティッカー | QQQ |
設定日 | 1999年3月10日 |
基準通貨 | USD |
純資産額 | 1,142億ドル |
主取引所 | NASDAQ |
経費率 | 0.20% |
構成銘柄数 | 約100銘柄 |
アメリカのナスダックに上場しているTOP企業100社をパッケージにしたETFになります。
ナスダックという名前は聞いたことがあるかと思いますが、具体的な企業名で言えば
Google Amazon Facebook Apple Microsoft(いわゆるGAFAM)が全て含まれています。
アメリカはETFがかなり発達しているのですが、GAFAM全てをここまで割合高く含んでいるETFはこのQQQだけだと思います。
GAFAM5社の時価総額の伸びは凄まじく、この5社だけで日本の1部上場企業全ての時価総額合計を最近上回ってしまいました。
日本頑張ってくれ!とは思いますが投資の世界では関係ありません。
遠慮せず伸びそうな銘柄に投資をしましょう。
構成比率は時価総額の加重平均から出してます。
時価総額が高いほうが構成割合が高いということですね。
よって時価総額が巨大なGAFAM全てが入っているETFでは、その構成比率も相当なものになります。
難点はその経費率の高さでしょうか。
日本の銀行が売ってる投資信託と比較すると十分良心的水準ですが、バンガード社が売っているVTI(0.03%)やVYM(0.06%)などと比較すると割高です。
ただ、そのデメリットを上回る値上がり益が期待できるETFですので、特に暴落相場では狙いめなETFです。
QQQはどんな構成比率になっているのか?について見ていきます。
QQQの構成銘柄とセクター比率
TOPはもちろんGAFAMが占拠しています。
Googleという名前が無いですがAlphabetという企業がgoogleに相当します。
AとかCとかは議決権があるか無いかの違いでしかなく、googleへの投資なのは変わりません。
ETFの構成銘柄のうち、GAFAMの比率は約45%
ETFの最大の長所は分散にあるのですが、このETFは全然分散はされていません。
このため、このETFはGAFAMさえ伸びればどんどん成長していく そんなETFです。
少数の銘柄にある程度の集中投資。
まさにハイリスクハイリターンなETFであると言えます。
そのGAFAMの効果があってかテクノロジーが47%を占めます。
企業だけでなくセクター分散も効いてません。
よって、分散して市場平均を得ようとしている方にはこれでもか!というくらい不向きなETFです。
ではQQQの株式チャートを確認して過去の実績を見てみましょう。
QQQの株式チャートとリターン
肝心の株式チャートは以下のようになっています。
お分かりのようにきれいな右肩上がりです。
どのくらい伸びているのでしょうか
年ごとのリターンを表したのが下記のグラフです。
もちろん毎年プラスというわけにはいきません。
伸びている年は1年で株価1.5倍も狙え、損する年は40%くらい下がる。
まさにハイリスクハイリターンな銘柄です。
マイナスになっているのは2000年ごろのITバブル崩壊の時、2008年のリーマン・ショックの時の2つで、明確に経済危機が起きた時になります。
過去10年間の平均利回りはなんと 年利18.96%
ちょうどリボ払いの金利くらいです。
株式投資ではなかなかお目にかかれない数値です。
さぞかし今回のコロナショックも下げたでしょうと思うかもしれませんが結果は下記です。
もうすっかり回復してます。むしろ最高値を更新し始めてます。
この理由として私なりに考えると
- Amazonは巣ごもり需要が発生し売上増加
- Microsoft やハイテク株中心にテレワーク需要が多くなり売上増加
- 在宅が多くなりyoutubeなども盛んにアクセスされgoogleもそこまでダメージなし
とQQQの主要な構成銘柄にはあまりコロナショックの影響が無かったのが原因かと考えています。
有望企業への集中投資という性格をもつQQQですがここまで値上がり益が取れると
気持ちいいですね!
では配当金はどうなっているのか?を見ていきましょう。
配当実績と増配率
QQQの配当は四半期ごと 3,6,9,12月に貰えます。
2003年~の配当金の推移をグラフにすると以下のようになります。
配当利回りの推移
年 | 株価(年末) | 配当金 | 利回り |
2015 | $111.86 | $1.105 | 1.07% |
2016 | $118.48 | $1.253 | 1.12% |
2017 | $155.76 | $1.301 | 1.10% |
2018 | $154.26 | $1.405 | 0.90% |
2019 | $212.21 | $1.124 | 0.73% |
利回りは低いです。
配当金目当てで購入する銘柄ではありません。
近年はさらに利回りが下がっており、0.8%前後となっています。
配当は毎年増配傾向ではあるのですが、増配のペース以上に株価が成長していることが利回り低下の原因ですので利回りが低下していてもあまり気になりませんね。
さてQQQを買おうとした時、どのような投資方法があるのでしょうか?
投資信託かETFか
QQQはNASDAQのTOP100社に投資するETFです。
投資対象が同じであれば(経費率を置いておけば)成績は同じになります。
よっていかに効率よく投資できるか?も重要なポイントです。
QQQの投資対象であるNASDAQ TOP100社を投資対象にする銘柄は日本市場に上場しているETFや投資信託もあります。
どれが一番良いのか?について見ていきます。
QQQの投資対象であるNASDAQ TOP100企業に投資する投資信託やETFとしては
- NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)
- iFreeNEXT NASDAQ100(投資信託)
があります。どちらも日本円で購入可能なETFと投資信託です。
これらの情報をまとめます。
QQQ | NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545) |
| |
---|---|---|---|
投資通貨 | USD | 日本円 | 日本円 |
経費率(年率) | 0.20% | 0.495% | 0.495% |
投資単位 | 1株(約240$) | 10株(約11万円) | 100円~ |
為替手数料 | 必要 | 不要 | 不要 |
売買手数料 | 0.45% | 証券会社による | なし |
配当金 | 出る | 出る | 出ていない |
- 長期保有の際の経費が安いのは圧倒的にQQQが優れている
- 投資信託iFreeNEXT NASDAQ100は100円から投資出来ることは手軽さがある
- NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)については10株ごとの購入となり大きな元手が必要だが、手数料は投資信託と変わらない。
日本のETF(NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)を選ぶメリットはあまりなさそうです。
長期に持ちたいならば少し面倒でも米国株ETF QQQを直接買付するのがおすすめです。
私としての投資スタンス
はっきり言って買いだと考えています。
理由としてGAFAMの勢いは凄まじく、今後も衰えると考えるほうが不自然だと思うからです。
GAFAMなしに世界の経済は回らない状況に近づきつつある今、どう考えてもこれからも伸び続けていくETFだと思います。
ただし1点集中なリスクの高い投資になります。
投資に不足の事態はつきものなので、ポートフォリオ内の比率をよく考えつつ5%程度の保有を上限に少しずつ買いましていきたい銘柄です。
まとめ
米国株ETF QQQは以下のような特徴があります。
- テクノロジー株が主流でGAFAMが全体の45%を占める
- 銘柄数は100であまり分散はされていない
- 経費率は0.2%と少し割高
- 配当利率は0.8%前後で推移
- 直近10年平均で18%のリターンがありキャピタルゲインが狙える
- 長期投資の場合最も適しているのはQQQの直接購入(投資信託等は手数料が高い)
なお、QQQを直接投資する際には
現在も為替手数料が無料となっているマネックス証券がおすすめです。
下記リンクから口座開設が可能ですので投資を考える方は検討してみてはどうでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
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